フィラリア予防はいつから?

春が近づくこの時期、ワンちゃんやオーナーにとって大切な予防の季節が始まります。
狂犬病予防接種フィラリア予防開始です。

渋谷区でも4月以降になると、狂犬病予防接種やフィラリア検査のため動物病院の受診が増える傾向があります。
そのため当院では、3月中の受診をおすすめしています。

狂犬病予防接種は法律で年1回の接種が義務付けられています。
渋谷区では春に集合注射も実施されますが、動物病院では3月から接種することも可能です。
集合注射は短時間で接種できるメリットがある一方で、体調の細かな確認や相談が難しい場合もあります。
動物病院では体重のチェックや身体検査を行ったうえで接種するため、体調に不安がある場合高齢の子、持病のある子でも安心して接種を受けることができます。

これまでの例をあげると、心臓の雑音(心雑音)の確認歯周病の進行歯折の発見および膝蓋骨内方脱臼(通称パテラ)の具合、皮膚の湿疹腹壁ヘルニアの発見など病院でしか確認できない、オーナーがお気づきではない変化をお伝えして適切な検査や治療へ結びつくケースがありました。

渋谷区で犬の狂犬病予防とフィラリア予防をお考えの方は3月のご来院もおすすめです

3月に来院することで、4月の混雑を避けやすく、落ち着いた環境で診察ができる点も大きなメリットです。
また、当院は完全予約制ですので極端にお待たせすることはございませんが、予約のお日にちもご希望のお時間で取りやすいメリットがあります。
狂犬病予防注射、フィラリア検査やノミダニ予防、健康診断などを同時に行うことができるため、春の予防をまとめて準備することができます。

フィラリア症蚊を介して感染する寄生虫疾患で、心臓や肺の血管に寄生し、進行すると呼吸困難や循環不全を引き起こすことがあります。症状が進むまで気づきにくいことも多く、予防が非常に重要な病気です。

フィラリア予防は、予防薬を開始する前に血液検査を行うことが推奨されています。
これは、すでに感染している状態で予防薬を投与すると体に負担がかかる可能性があるためです。初期は感染していても症状がないのです。体に負担がかかるだけではんく、死に至ることもあります。
(通年予防の方は検査なしに予防薬を飲み続けていただけますのでご安心ください。)

「まだ蚊が出ていないのに検査して大丈夫ですか?」というご質問をよくいただきます。
フィラリアは蚊に刺された後、体内で幼虫が発育し、約6〜7か月かけて成虫となります。その後、血液検査で検出されるようになります。

つまり前年の蚊の活動時期に感染していた場合、翌年の春にはすでに検査で確認できる状態になっているため、3月頃の検査でも問題ありません。むしろ早めに検査を行うことで、予防開始の準備を余裕をもって進めることができます。

フィラリアと気温

フィラリアの感染は気温とも密接に関係しています。
幼虫は約14℃以上で発育が進み、さらに正確には130HDU(Heartworm Development Units)と呼ばれる積算温度が必要です。
これは1日の平均気温から14℃を引いた値を積み重ねていく考え方で、この値が一定に達すると蚊の体内で感染可能な幼虫へと発育します。つまりある一定の温度が続いていると感染が成立するということです。

気象庁のデータによると、東京の平均気温は3月が約10℃、4月が約15℃、5月が約19℃となっており、4月頃からフィラリアの発育条件が整い始めます。
これに伴い蚊の活動も活発になるため、実際の予防開始は4月末から5月初旬頃が目安となります。

フィラリア予防は、蚊が出始めてから1か月後に開始し、蚊がいなくなってから1か月後まで継続することが基本です。
東京都では例年、4月末から5月初旬、12月末頃まで予防を行うケースが多くなっています。

また近年では都市部でも蚊の活動期間が長くなる傾向があり、暖かい日が続く年は予防期間が延びることもあります。
そのため、気温や生活環境に応じて予防期間を調整することも重要です。

春は狂犬病予防接種、フィラリア検査、ノミダニ予防などが重なるため、動物病院が混雑しやすい季節です。3月のうちに受診しておくことで、余裕をもって予防の計画を立てることができますのでぜひ早めのご来院をご検討くださいね。


当院は早朝7時から(日曜・祝日は9時〜)完全予約制で診療を行っています。
渋谷区の代々木上原駅、代々木公園駅から徒歩でご来院いただける動物病院です。
駐車場は病院前に1台分ご用意しております(無料)。
※患者様の状況によりご利用いただけない場合もございますのでご了承ください。

3月のご来院で春の混雑を避けてご案内可能です。
狂犬病予防接種やフィラリア検査、各種予防についてもお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

巡 夏子

大学卒業後、北海道の中核病院で内科や外科診療に携わった後、関東の夜間救急病院で勤務しながら大学病院や2次診療施設で循環器診療を習得。その後、2つの一般病院で診療部長や副院長として診療にあたる。2023年、渋谷区元代々木町に「めぐり動物病院 元代々木」を開院する。