猫の除去食試験のコツ

猫の食物アレルギーの診断のためのゴールドスタンダードは、「除去食試験」「負荷試験」です。しかしながら、なかなかご飯を変えると食べてくれない・・・とお悩みのオーナーさんも多いのではないでしょうか?
今回は、猫の除去食試験でフードを切り替える時に、少しでも猫ちゃんがスムーズにご飯を食べてくれるコツをお伝えします。

【焦りは禁物!】

 まず、何より大切なのは、慌てずにゆっくり時間をかけてフードを切り替えることです。犬の場合は比較的1週間程度で切り替えられることが多いのですが、猫の場合は4週間くらいかけて少しずつ切り替える、くらいの気持ちでちょうど良いです。

【混合法と二皿法】

混合法というのは、普段みなさんがやっているように、少しずつ今までのフードに新しいフードを一緒に混ぜて、切り替えていく方法です。

二皿法というのは、その名の通りお皿を二つ用意して、それぞれに今までのフードと新しいフードを入れます。初めは今までのフードを多くしておくのですが、次第に量を減らしてもう一つのお皿の新しいフードの量を増やしていきます。
すると、今までのフードだけだとお腹を空かせた猫が、新しいフードを食べ出す!という作戦です。

 どちらの方法を好むかは猫ちゃん次第なので、それぞれ試してみると良いでしょう。

【それでも食べない時は・・・】

 ドライフードを電子レンジで人肌に温めてみたり、単一食材のトッピングを取り入れてみたり、さまざまな方法を組み合わせることで食べてくれることがあります。
最近は市販のウェットフードでも単一蛋白(1種類のタンパク質しか入っていないもの)でできた総合栄養食もありますので、選択肢の一つとして使ってみると良いでしょう。

 猫ちゃんの食物アレルギーや除去食試験でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事を書いた人

獣医皮膚科認定医 門岡友子

この度「めぐり動物病院 元代々木」にて皮膚科専門診療を任されることとなりました。
皮膚疾患は動物病院への来院理由でも常にトップ3に入る疾患です。
また、アレルギーや感染症、免疫介在性疾患、腫瘍など、原因が多岐に渡るのも皮膚疾患の特徴です。
そのため、皮膚疾患の原因を一つ一つ丁寧に紐解き適切な診断を行い、ご家族に寄り添った治療を提案してまいります。
ワンちゃんネコちゃんの皮膚疾患にお困りの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

経歴
・麻布大学獣医学部 卒業
・Vet Derm Tokyo 皮膚科第1期研修医
・ヤマザキ動物看護専門職短期大学 非常勤講師
・日本小動物ケースベースド情報ネットワーク(JCABIN)皮膚科担当講師