耳ダニ症

 耳ダニ症とは、ミミヒゼンダニという外部寄生虫耳の表面に寄生することで起こる疾患です。
特に保護猫若齢の子猫で見られることが多い疾患ですので、ぜひ覚えておいてください。

【耳ダニ症】

 ミミヒゼンダニが寄生することで起こります。動物同士の接触(特に若齢動物)で感染るため、多頭飼育では注意が必要です。人でも一過性の丘疹性皮膚炎を起こします。

真ん中の丸いのが耳ダニです。

【症状】

症状は様々です。
コーヒー豆を挽いたような乾いた茶色の耳垢が大量にあるけど、痒みはないという場合もありますし、逆に耳垢はあまりないけど痒みがひどい、という場合もあります。

【診断】

 上記の症状に加え、耳鏡検査、ダニの検出により診断をします。
一般的には、耳垢を綿棒で拭い取り、直接顕微鏡で見ることでミミヒゼンダニを検出します。成虫だけでなく、感染の経過により、若虫や虫卵が認められることもあります。

【治療】

 治療は駆虫薬により行います。
スポットオン製剤や経口投与薬、フレーバーの付いたチュアブル製剤などあるため、投与しやすいものを選ぶと良いでしょう。

 耳ダニ症は正しく診断と治療がされれば完治できる疾患です。

 耳の症状やその他皮膚の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

巡 夏子

大学卒業後、北海道の中核病院で内科や外科診療に携わった後、関東の夜間救急病院で勤務しながら大学病院や2次診療施設で循環器診療を習得。その後、2つの一般病院で診療部長や副院長として診療にあたる。2023年、渋谷区元代々木町に「めぐり動物病院 元代々木」を開院する。