皮膚科の検査ってどんなことをするの? Part1


〜皮膚押捺検査(皮膚スタンプ検査)〜

皮膚疾患の診断をするために欠かせないものが「皮膚科学的検査」です。

エコー検査や内視鏡検査のような派手さはないのですが、この皮膚科学的検査によって私たちはさまざまな情報を得ることができます。

実際の診察でも検査風景を直接目にすることが多いと思うので、順番にご紹介していきます。

【皮膚押捺塗沫検査(皮膚スタンプ検査)】

皮膚の上に細菌やマラセチア(皮脂などを好む酵母様真菌いわゆるカビ)などの感染がないか、他の細胞(炎症細胞や腫瘍細胞など)が増えていないか調べる検査です。
直接皮膚にスライドガラスやセロハンテープを押し当て、それを染色して顕微鏡で観察します。

皮膚科の診察で一番実施する検査です。

指の間など、凸凹している部分にはセロハンテープが使いやすいです
指の間など、凸凹している部分にはセロハンテープが使いやすいです。

セロテープを染色液で染めて顕微鏡でみるとどんなものが見えるのでしょうか‥

ダルマのような、ボーリングのピン?のような紫の粒がマラセチアです。
ダルマのような、ボーリングのピン?のような紫の粒がマラセチアです。


このように、テープで足をペタペタするだけで、実際には様々なものが見えていることがお分かりになったでしょうか?

ぜひ皮膚科診察の時には検査風景もチェックしてみてくださいね。



この記事を書いた人

獣医皮膚科認定医 門岡友子

この度「めぐり動物病院 元代々木」にて皮膚科専門診療を任されることとなりました。
皮膚疾患は動物病院への来院理由でも常にトップ3に入る疾患です。
また、アレルギーや感染症、免疫介在性疾患、腫瘍など、原因が多岐に渡るのも皮膚疾患の特徴です。
そのため、皮膚疾患の原因を一つ一つ丁寧に紐解き適切な診断を行い、ご家族に寄り添った治療を提案してまいります。
ワンちゃんネコちゃんの皮膚疾患にお困りの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

経歴
・麻布大学獣医学部 卒業
・Vet Derm Tokyo 皮膚科第1期研修医
・ヤマザキ動物看護専門職短期大学 非常勤講師
・日本小動物ケースベースド情報ネットワーク(JCABIN)皮膚科担当講師