腹部膨満といわれるものの可能性があります。
太り過ぎたかな?便秘のせいしょうか?と、ご心配になり受診されることがあります。
お腹が腫れている、膨れている時、ただの食べ過ぎのことより病気による場合が多くあり、ご家族が気がついていないうちに進行していることがあります。
どのような状況が考えられるでしょうか。
- 腹水貯留:液体は出血であったり色々な種類の体液(漏出液、変性漏出液、滲出液、尿など)のことがあります。その原因は様々で急性と慢性の場合があります
- お腹の中の臓器の腫れやしこり(腫瘍を含む):肝臓や脾臓が腫れる病気があります。クッシング症候群という内分泌の病気も肝臓が腫れ、筋肉が薄くなりお腹が出ます。また、臓器から出るしこり以外に単独でしこりができていることもあります。
- 胃腸ガスの充満:胃拡張胃捻転症候群(GDV)という緊急性が高い病気があります。稀なケースでは胃腸が破れてガスが漏れてお腹が膨れることがあり、その場合は細菌や炎症がある体液の貯留も伴うことが多いです。
- 全身の筋肉量の低下:お腹だけが張っているように見えることもあります
- 妊娠:こちらは気がつかないうちに、ということは稀です
上記で緊急性が極めて高いのは、1の出血の場合や3のGDVになるでしょう。しかし、これらの多くでは症状があるので病院に駆け込むケースが多いと思います。むしろその他の場合は症状がなくても病気が潜んでいることがあり発見が遅れるケースもあります。
太ったのかな、体型が変化したかしらと思った場合は動物病院で身体検査を受けることをお勧めします。
気になることがあればご相談くださいね。
上記の詳細について次以降の機会でご紹介させていただきますね。